No.5 【TDU新キャンパス創設だより】

2008.11.07

企業懇談会

【理事長メッセージ】「企業懇談会に出席して」 
理事長 加藤 康太郎

10月31日(金)企業・東京電機大学懇談会が開催されました。古田学長をはじめ大学の役職、全学科の就職担当教員が出席し、本年就職でお世話になりました企業の皆様をご招待申し上げ、懇談させて頂きました。今年は342社、426名の企業の皆様にお集まり頂き、大変嬉しく、また本学学生への求人希望が多く、深く感謝した次第であります。 
本学の前身、電機学校は学者や政財界人ではなく、技術者が創立した技術者の学校でありました。創立者の廣田、扇本両先生は建学の精神として「実学尊重」「学生・生徒第一主義」「教育最優先主義」を掲げ、その精神は現在に受け継がれています。さらに初代学長丹羽先生の「技術は人なり」の理念を加え、理論と実学をあわせもつ視野の広い人材の育成を目指し、様々な教育の工夫を重ねてきました。そしてその成果は、卒業生の活躍が物語っていると考えております。お蔭様で就職状況は大変好調であります。
昨今、若者の理工系離れ、特に単科大学離れが言われております。しかし本学では、技術を学ぶしっかりした動機や目的をもった学生が非常に多く、彼らの"やる気"に頼もしさを感じております。学校での成績はもちろん大切であります。しかし人生で本当に大切なものは本人の"やる気"が一番である事と思います。

「第三の開国に向けて」

【学長メッセージ】「受験生の国際化」 
学 長 古田 勝久

野村総合研究所 藤沼会長兼社長による10月28日(火)の「第三の開国に向けて」をテーマにした丹羽ホールでのご講演に出席致しました。日本は急速な少子高齢化を迎え、内需は減退する一方、海外市場はBRICs を中心に高成長を続けている。このままでは日本は"ガラパゴス"化してしまうだろう。しかし日本は過去に明治維新、戦後復興と2回の開国を乗り越えた経験があり今、自発的に「第三の開国」に踏み切る時期だろう。その際、グロ-バル化や産業のあり方を大きく転換する必要があるとの内容でした。
私は、大学も同様だと感じました。昨今、学生受入の国際化が進んでいます。国では留学生30万人計画を推進していますが、実態はまだまだという状態です。国際化のため、中国をはじめアジア諸国で入試を行う大学も増えています。本学でも情報環境学部が中国での入試を実施していますが、全学で留学生は0.5%程度と非常に少ない状況です。
私は、学生時代に異なる価値観をもつ者同士が交流することは教育上、非常に良い効果があると実感しています。特に、理工系の学生は就職すれば、まず間違いなく国際的に仕事をしなければなりません。日本はアジアの科学技術の先進国として国際社会、特にアジアに貢献すべき立場にあると考えています。こうした意味から、本学でも留学生受入れの意味を十分理解し、留学生増加の努力をしたいと考えています。

【トピックス】

○教職員からのキャンパス名称の募集をスタートしました。

今まで足立区千住に開設するキャンパス名を「新東京キャンパス(仮称)」、新たに再構築する神田キャンパスを「新神田キャンパス(仮称)」と呼んできました。6月の計画発表からはや5ヶ月になりますので、キャンパス名称を教職員から募集、11月末に締切り、年内には名称案を決定するスケジュールとしています。ちなみに東京藝術大学と帝京科学大学は"千住キャンパス"と読んでいるそうです。新名称が決まりましたら改めて発表させていただきます。

【足立区ってどんなところ?—北千住駅】

北千住駅は、日本鉄道土浦線(現在のJR常磐線)の駅として明治29年に開業しました。まもなくここを起点に日光街道に沿って東武伊勢崎線も開業、現在はJR・私鉄合わせて5路線が乗り入れる東京北東部有数の拠点駅です。
北千住を通る各線は沿線開発が遅れ気味でしたが、昭和37年の地下鉄日比谷線北千住開業をきっかけに沿線開発が進んで利用客が増え、北千住も重要な乗換拠点となりました。反面、急激に増えた為、狭い駅に乗換客が溢れて身動きできなくなってしまう結果となり、あまりの酷さ故か、一時は運輸大臣が交代
すると必ず視察に来ていたほどです。
近年、ホーム増設など各種の改良工事が完成して混雑が大きく緩和された他、つくばエクスプレス開業、東武伊勢崎線の地下鉄半蔵門線直通など、都心のみならず東京西南部への新たな直通ルートが開拓されています。今後の発展が期待されます。  
(鉄道情報に詳しい入試センターY.A.さんに寄稿頂きました)


【編集後記】
今回から理事長、学長メッセージを動画でもご紹介できるようになりました。お二人ともお忙しいスケジュールのため、教職員でも日頃はなかなかお目にかかる機会がありません。動画があるとよりお人柄などを感じていただけると思います。次回もお楽しみに。
(収録協力:総合メディアセンター)
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