学校法人東京電機大学中期計画~TDU Vision2028~

本学園は、2024年度からの5年間の中期計画「学校法人東京電機大学中期計画~TDU Vision2028~」を策定いたしました。今後は財政基盤、ガバナンスをさらに強化するとともに、大学においては、理工系大学のトップランナーの一員として評価されるべく、中学校・高等学校においては特色ある理系教育を一層充実し、時代を超えて輝き続けるTDUの実現を目指してまいります。
(2023年10月)

建学の精神、教育・研究の理念の尊重

 建学の精神「実学尊重」、教育・研究理念「技術は人なり」を、常に時代に即して理解、尊重、堅持し、社会をリードする教育・研究活動を永続的に展開することにより、有為な人材の育成と、人類社会の安定と持続的発展に大きく貢献していきます。

中期計画の趣旨 ~TDU Vision2028 ~

本学園は創立以来115年を超えて「技術で社会に貢献する人材の育成」を使命とし、建学の精神「実学尊重」、教育・研究理念「技術は人なり」のもと、学生・生徒主役の優れた教育を目指してきました。
一方、高等教育を取り巻く環境は、18歳人口の更なる減少に伴う大学進学者数の減少、東京都23区の定員抑制、大学改革の進捗状況等に応じた国等の補助金配分など、大変厳しい状況となっています。2018年には中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」がまとめられ、予測不可能な時代を見据えた将来の大学の在り方が提言されました。2020年からは新型コロナウイルス感染症拡大により、持続的な学校運営のため、新たな手法による様々な対応が必要となりました。また、学校法人を取り巻く昨今の状況から、法人改革の議論が進み、学校法人のガバナンス体制についても変革の時期を迎えようとしています。
このような状況を踏まえ、建学の精神、教育・研究理念を堅持し、かつ、常に社会環境の変化に適応し輝き続ける東京電機大学であることを目指すべく、2024(令和6)年度から2028(令和10)年度までの5年間を目途とする中期計画を策定しました。中期計画(TDU Vision2028)の骨子は次のとおりです。

〇 大学においては、理工系大学のトップランナーの一員として評価されるよう、教育・研究・社会貢献における本学独自の特色ある取組みを推進するとともに、現在の学部等の枠組みにとらわれず、大学院に軸足をおいた高度技術者育成を目指す。

〇 中学校・高等学校においては、教育の更なる充実と財政基盤の安定化、併せて、東京電機大学との教育面、入試面での連携強化を目指す。

〇 財政においては、学生生徒等納付金、寄付金、外部研究資金等の増収、人件費をはじめとする諸経費の削減を推進し、優良な学校法人として安定的に評価されるよう、将来にわたって持続可能な財政基盤の確立を目指す。

〇 管理運営においては、財政と緊密に連動し、職場の活性化に留意した人事制度の見直し、法人、大学、中学校・高等学校におけるガバナンスの構築、中長期的な視点に立った良好な施設設備の整備を目指す。    

なお、学園を取り巻く環境は今後さらに厳しさを増すことが必至です。本中期計画を超えた、いわゆる長期ビジョンについては引き続き検討を進めて参ります。