2017.02.20
本研究室は2008 年、Saitama Muse Forum(SMF)の立ち上げに参画し、埼玉県立近代美術館を中心とした県内の拠点と人的資源の連携を元に、アートや創作・創造をより多くの人々と共有するためのプラットフォームの形成を目指した活動に取り組んできました。
そして、このSMFで実施した数々のシンポジウムやワークショップから得られた知見を活かし、情報技術と社会とをつなぐ創造的フィールドの形成を目指した「電子音響ピープルプロジェクト」を2015年に立ち上げました。
これはプロのアーティストと一般の参加者が協働しながら、これまで「難解」とされてきた電子音響音楽を共に完成させるというプロジェクト型アートです。協働制作作品の完成がゴールなのではなく、電子音響音楽を鑑賞するものから自ら創るものとして捉え直し、より多くの作り手と多くの受け手が混在している多様性と創造性の高い場を創出すること、つまり情報技術・情報表現と私達自身とのアクチュアリティを創出することがこのプロジェクトの狙いです。
製品や商品と異なり、作り出す側と享受する側を相互に撹拌し、「モノ作り×コト作り」を多眼的に捉えるための研究・教育・実践を行えることがアートやデザインの自由な可能性であると考えています。その可能性を、電子音響音楽、コンピュータ音楽、サウンド・アートを柱として実践しているのが、作曲・音楽文化研究室です。
SMF:
電子音響ピープルプロジェクト:
☆☆☆ 研究室訪問 第601号(2017.2.20)☆☆☆
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