2020.02.05
情報通信工学科の中村大さんは、以下の8つの各銀行のAndroidアプリの証明書検証不備・ホスト名検証不備の脆弱性を発見し情報処理推進機構(IPA)に報告しました。
(足利銀行、池田泉州銀行、四国銀行、東北銀行、長野銀行、七十七銀行、北海道銀行、北陸銀行)
このAndroidアプリの元となった「MyPallete」を提供する株式会社NTTデータによる脆弱性の修正が完了し、CVE番号、JVN番号とともに公表されました。
*脆弱性とは
コンピューターネットワークにおける安全上の欠陥。オペレーティングシステムやアプリケーションソフトのバグ、開発者が予期しなかった利用方法などにより、悪意のある第三者によってコンピューターウイルスに感染させられたり、不正アクセスの被害にあったりするおそれがあること。
*脆弱性番号とは
脆弱性を発見し報告すると脆弱性番号(CVE番号、JVN番号)が割り振られ、その脆弱性が修正されると発見者名とともに公表されます。脆弱性番号は半永久的に残る発見者の業績になります。
また、1月28日から31日に高知で開催された「2020年暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2020)」において、今回公開された脆弱性を含む成果が以下の論文として、発表されました。
「日本におけるAndroidアプリのSSL証明書検証不備脆弱性の調査」
池田康平、中村大、德生紳之介、中原黎、白井優武、小林晴貴、齊藤泰一
https://www.iwsec.org/scis/2020/program.html