2021.02.18
<取材のご案内>
報道関係各位
学校法人東京電機大学
東京電機大学(学長 射場本 忠彦)は、このたび令和 2 年度「丹羽保次郎記念論文賞」を決定しました。
「丹羽保次郎記念論文賞」は、本学の初代学長である故丹羽保次郎博士の功績を記念して、昭和 52年(1977 年)より電子通信工学関連分野(情報工学等の関連分野を広く含む)に属する大学院生を中心とした若手研究者の優れた論文に授与するものです。今年度で 44 回目を迎え、これまでに 90 名(今回の受賞者を含む)が受賞しています。受賞者は、本学以外にも東京大学や京都大学などの国立大学、早稲田大学や慶應義塾大学などの私立大学からも選出されています。
今年度は 8 編の応募の中から、丹羽保次郎記念論文賞審査委員会(委員長 射場本忠彦 学長)による厳正な審査の結果、下記 2 編の受賞論文を決定しました。詳細は以下の通りです。
受賞者/所属(申請時):
柯 夢南(か むなん)
東京理科大学 工学部電気工学科 助教
受賞対象論文および論文掲載誌:
Reduction of Slow Trap Density in Al₂O₃/GeOxNy/n-Ge MOS Interfaces by PPN-PPO Process IEEE Transactions on Electron Devices
(2019 年 12 月・Vol.66,No.12)
受賞事由:
本論文では、Al₂O₃/GeOxNy/Ge 構造と PPN-PPO 製法の最適化により、Ge MOS 界面のスロートラップ密度削減が実現できることが示されており、Si デバイスを凌駕する高性能Ge MOS トランジスタの実現に向けたブレークスルーと期待できるため。
受賞者/所属(申請時):
溝口 毅彦 (みぞぐち たけひこ)
NEC Laboratories America,Inc.
受賞対象論文および論文掲載誌:
Hypercomplex Tensor Completion via Convex Optimization IEEE Transactions on Signal Processing
(2019 年 8 月・Vol.67,No.15)
受賞事由:
テンソル補完技術を複素数から四元数や八元数などの超複素数成分をもつテンソルへ拡張し、実用的な解法を提案した。
従来のテンソル補完技術の制限を解消した画期的な研究であり、信号や画像処理などの多方面での活用が期待される。
※「学術振興基金」は、東京電機大学が設置する基金であり、学内における教育並びに研究活動の助成、および学内外の科学技術に関する優秀、顕著な研究に対する援助を行い、もって科学技術の振興に寄与すること等を目的として、特色のある教育並びに研究活動や奨学援助、国際交流などの奨励に資する事業を展開しています。
<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当 本田・多田・石井
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