中学・高校と本学の附属校に通い、ものづくりを深く学べる「実学尊重」の精神に魅力を感じていました。また、鉄道に興味があり、電気と電子を幅広く学べる本学科を選択しました。
「ワークショップ入門」では、ファクシミリを製作。回路の設計、組み立て、性能評価という、ものづくりの工程をすべて自分で行いました。設計上は正しくても、部品と部品の間隔が近すぎてはんだ付けができないなど、実際に手を動かして初めてわかる難しさを実感。また、補強のテープも見えない位置に貼るなどの工夫を凝らし、製品としての見た目の品質にもこだわりました。入学早々にものづくりの第一歩を踏み出した喜びを感じた授業です。
「電気電子工学基礎実験Ⅰ・Ⅱ」では、弱電から強電まで、さまざまな実験を通してリアルな電気の扱い方を体感し学ぶことができました。実験後には毎回レポートを作成。本格的なレポートは初めてだったので試行錯誤しながら書き方を学んでいきました。また、レポートでは、結果に加えて誰かの真似ではない、自分なりの考察を入れることが必須です。期限直前まで探求を繰り返すことで、やり遂げる力を身につけることができました。
自分の進路について考え、強電への興味が増していく中で履修した「パワーエレクトロニクス」は、強電で使われる素子や回路について、今まで自分が学んできた知識をさらに深められる授業でした。後半には、現場で働く外部講師を招いて、パワーエレクトロニクスの重要性を伺う機会もあり、大きな刺激を受けました。今まで強電を学んできた一つひとつに意味があるということ、それが社会としっかりつながっていることをイメージできました。
1年次に製作したファクシミリをもとに、グループで協力して改良点を熟考し、発表を行う「ワークショップ」。本年度はオンライン授業となり、所属する研究室単位で課題に取り組みました。週に1度Zoomで会議を行い、改良点をまとめ、発表時に聞き手がよりイメージできるよう、図面ではなく私の趣味としてなじみがあった3Dモデルで作成。みんなで知恵を絞り、よりわかりやすいスライドをつくって発表を行え、大きな達成感を得ました。
幼い頃から希望していた鉄道会社への就職が決まったのは、本学で電気を深く学ぶことができたから。内定先では、これまで培ってきた知識や経験をもとに電気設備の保全作業などに従事する予定です。裏方の大切さをこの4年間で学んできたので、その経験を生かし地下鉄の裏方役として、東京を支えていきたいと思います。
年に数回開催される、好きなアイドルのライブに参戦しています。盛り上がってストレスを発散しながら、思わずステージの電気装飾の構成などにも注目してしまいます。