高校時代に興味を持った生物学と化学の両方を学べることから、生命科学系に進学しました。99.6%の学生が正社員として内定を得るなど、就職に強い点も魅力でした。
「生命科学」の授業では、遺伝子やアミノ酸、タンパク質の構造や役割、生体分子の結合様式など生物学の基礎を幅広く学ぶことができました。20種類あるアミノ酸の構造や表記を覚えるのに苦労しましたが、ノートに書く作業を繰り返すことで頭にたたき込みました。そのおかげで、後の授業の内容もスムーズに理解できるようになりました。
「生命科学基礎実験Ⅰ」では、生命科学の基礎となる実験技術について習得しました。実験後には毎回レポートを提出。正確な図やグラフの作成のために何度も計算し直したり、時間をかけて考察したりするのは大変でしたが、生物や化学の研究をするうえで必要不可欠な技術や知識をしっかり身につけられました。
「環境生命工学実験Ⅱ」では、研究室ごとに特色のある実験を行います。興味のある分野の実験を選択でき、研究室を選ぶきっかけにもなります。私は食品に関心があり、卵の熱凝固性や乳化性に関する実験を選択。さらに興味が湧き、食品タンパク質化学研究室への所属を希望しました。
「卒業研究」では、卵白に脂肪酸の一種であるオレイン酸を加えると性質がどのように変化するかを実験で確かめました。授業で行った実験とは異なり、結果が分かっていないので、自分で計画を立て、実験方法も工夫しなくてはなりません。そのため、自分で考え、行動する力が身につきました。
卒業研究で身につけた知識と技術を生かすべく、食品メーカーへの就職を希望。望みがかなってヤクルト本社に内定しました。卒業後は品質管理の業務に従事する予定です。子供の頃から親しんできたヤクルトをはじめとした安全安心かつ健康によい食品を、世界に届けたいと思っています。
コロナ禍でお家時間が増えたことにより、プロ野球のテレビ中継にのめり込むようになりました。最近は、球場に足を運び、臨場感のある雰囲気を楽しんでいます。