日本電気株式会社(NEC)
デジタルビジネス基盤本部
M.S さん
2018年3月 理工学部 情報システムデザイン学系 卒業
東京都/都立隅田川高校 出身
ITコンサルタントとしてセキュリティを考慮したサービスを提案
就活では、学部3年次の時点で最も興味があったセキュリティの分野を中心に企業研究を進めました。NECは当時からセキュリティに力を入れていたことに加え、NECに入社した電大の卒業生から「挑戦することができる自由な社風である」と伺ったことが志望するきっかけになりました。
入社して1・2年目は、システムエンジニアとして交通系モバイルICカードの開発を担当しました。3年目からは、海外の小売業を担当する部署に異動し、ITコンサルタントとして従事しています。台湾やインドネシア、ハワイなどにコンビニエンスストアやスーパーマーケットを展開しているお客様を担当しており、次世代店舗のシステム開発を行っています。どのようにすれば各店舗の情報を簡単に収集し分析できるかについて、クラウドサービスを用いて検討し提案を行います。その際に留意しないといけないことが、万全なセキュリティ対策です。昨今は、企業が高度なサイバー攻撃の対象になることが多々あり、その攻撃を防げなければ大きな損失を生むことになります。ですので、いかに顧客の業務効率化と万全なセキュリティ対策を推進できるかが私の使命です。大きな責任を感じますが、同時に確かなやりがいも感じています。
実務の現場に息づく大学での学びを生かし情報化社会を推進する技術者へ
電大の学生は、真面目で、集中してひとつのことを成し遂げるタイプが多かったです。中には、早期卒業制度を使って3年次から一気に大学院に進学した優秀な友人もいました。そのような友人が周りにいたおかげで、私も高い意識を持って勉強に打ち込むことができました。
4年間の学びで身につけた情報の技術は、仕事の現場でも生かされています。ネットリテラシーやプログラミングの授業で学んだ内容は情報技術者として必須の知識であり、実務のベースとして役立っています。4年次には、IoTデータがセキュリティ的にどのようなリスクがあるのか、そしてそのリスクを防ぐための手法である匿名化について研究していました。実務で顧客に提案する際の土台となるセキュリティ知識は、この時に培われたと実感しています。
情報化の波は世界を席巻し、その勢いはますます増しています。そんな時代だからこそ、情報技術を提供するエンジニアには安心・安全な未来に対する大きな責任があります。あらゆる国のあらゆる企業があらゆる発想でソリューションを提供している現在においても、私は情報技術を提供するエンジニアとして、常に「唯一無二」でありたいと思っています。
旅行が大好きだったので、研究室の配属直後にもかかわらず「国内と海外で学会発表を経験したい」と話したところ、指導教員は、「わかりました、一緒にがんばりましょう」と鼓舞してくれました。念願かなってインドネシアの学会で発表できただけでなく、発表に向けて研究に励む過程で、未知なるものを探究する面白さや仮説を検証することの重要性など多くの気付きを得て、自己の成長につながりました。