オープンキャンパスに参加し、先端自動車工学研究室の清水康夫教授※が本田技研工業で電動パワーステアリングを発明したと知り、教授の下で研究したいと考えたからです。また、先端医用工学、材料力学、流体力学など幅広い分野を学びたいという思いもありました。
※清水康夫教授…電動パワーステアリング開発者
「ワークショップ」で、ホイストやエアチャックを分解し、工具の正しい使い方や分解・組立時の注意点を学びました。ライントレースロボットをつくる実習では、初めはカーブの途中でコースアウトしてしまいましたが、赤外発光ダイオードとフォトトランジスタの向きを調整することで完走できました。失敗を恐れず、諦めずに挑戦する大切さを学びました。
清水康夫教授の授業「電気工学」では、電気回路を作製するうえで必ず必要になるオームの法則やキルヒホッフの法則など基礎的な知識や計算方法を、応用例を交えながら学習しました。また、モータを制御するのに必要な知識や考え方も学ぶことができました。電気回路の基礎的な知識や計算が、現在の研究の回路設計に役立っています。
「先端自動車工学」では、走る、曲がる、止まるの3つの機能から最先端の技術まで幅広く学びました。エンジンやEVの基本技術、ステアリングの基本機能、主ブレーキ装置と応用電子制御システムなど、実際のシステムを例に実践的に理解を深めることができました。
先端自動車工学研究室に所属し、卒業研究として「トラック用電動パワーステアリングのヨーレイトフィードバック制御の効果予測」を行っています。トラックが横風にあおられてハンドルを取られた時の自動アシスト制御の研究で、安全性向上やドライバーの疲労軽減につなげていきます。
高校生の時にカーレースのスーパーGTに夢中になりました。特にホンダNSXが好きで、レッドブルホンダがメルセデスを抜いて優勝した瞬間はとても感動し、本田技研工業で働くことを夢見ていました。いつか自分が製作した車に乗り、また、それが街中を走っている光景も見てみたいです。そして、レーシングカー製造にも携われる技術者になりたいと思います。
趣味はバイク整備とツーリング、カメラとモータースポーツ観戦。自分で整備したバイクに乗ってサーキットに行き、レースの様子を写真に撮るのは最高にぜいたくな楽しみです。