科学技術の基礎となる数学と現代社会に不可欠な情報技術の両方を学びたいという思いがあったので、主コース・副コース制でバランスよく学べる本学部への進学を決めました。
「数学演習Ⅰ」では、高校までと異なる高度な大学数学が始まったことを実感でき、心が躍りました。高校時代に学んだ数学をさらに本質的なところから学び直すのは大変面白く、数学のとらえ方が大きく変わりました。難しい部分もありましたが、じっくり取り組むことで理解が進んだと感じられる瞬間が何度もあり、諦めずに努力することの大切さを実感しました。
プログラミングの楽しさに気付けたのが、「数理プログラミングⅡ」の授業です。プログラムにより幾何学模様を作成するのですが、数学と同様、どこかにミスがあると整合性が取れず結果が変わってしまいます。そのため、何度もチェックや修正を繰り返しました。そうした試行錯誤の過程で、論理的思考力を身につけることができました。
プログラミングが好きになり、将来はIT業界で働きたいと思うようになりました。そこで社会でも役立つ知識を身につけたいと考え、「統計学」を履修。授業では、正しいデータのまとめ方や読み解き方を習得。この知識は、今後仕事をしていくうえで大きな武器になると思います。
当初は数学教師を志していたことから「教育実習セミナー」を履修。オリジナルの授業計画の作成や模擬授業を行いました。相手にわかりやすく伝える方法や人前に立った時に注目を集める話し方などを学んだことで、プレゼンテーション能力を高めることができました。
内定先のカシオ計算機では、教育用のソフトウェアの開発に携わる予定です。数学やプログラミングで身につけた論理的思考力と教職課程で教育現場の課題などについて学んだ経験を生かし、子供たちの教育に貢献できるソフトウェアを広く普及させていきたいと考えています。
研究室のメンバーはみんな仲よく、一緒に遊びに行くことが多かったです。夏場は川沿いでバーベキュー、冬は先生も含めてクリスマスパーティーを楽しみました。