理工学部 理学系 私の4年間のステップ（2） 学系オリジナルサイト

子どもの頃から数学が得意で、高校時代にクラスメイトに数学を教えてみんなにとても喜ばれた経験から、高校教師を志すようになりました。電大に進学したのは、教職課程が充実していたからです。また、就職率や大学院への進学率の高さからもわかるように、志の高い学生が多く在籍しており、自分自身も成長できる環境が整っていると感じました。

教育現場で起きた問題に基づいたケーススタディは発見の連続

教職課程の「道徳理論と指導法」は公立中学校で長年教職を務めた先生による授業です。授業では毎回、実際に中学校で起きた問題についてのレジュメをもとに、ケーススタディを実施。誰もが活躍できるようなクラスづくりを目指す方法や、隣に座った人と親しくなれるアイスブレーキングの手法について学びました。当時学んだことは教育実習でも実践できました。

複雑な関数を三角方程式に変換する驚きの解析手法に出会う

「フーリエ解析入門」は私が解析学の道を志すきっかけになった授業です。複雑な関数を簡単な三角関数の和にできるフーリエ変換を知った時の驚きと感動は、忘れられません。難しい分野ですが、先生の丁寧なご説明やレジュメのおかげで粘り強く取り組めました。当時の知識は卒業研究に生かされており、知的好奇心や向上心も養われました。

各々が担当の方程式を探究し教え合う輪講で成長を実感

ネズミの個体数抑制のメカニズム、酵母の増殖など世の中のさまざまな事象の説明には、数々の微分方程式が使われています。「理学輪講^※」ではそれらの微分方程式について各々が教科書の担当箇所を熟読し、他の人に発表。学力や、他者に的確に説明する能力が向上しました。
※2019年度入学生の3年次設置科目

教員に必要な素養を磨き卒業研究にも励む日々

教職課程の「教育実習セミナー」では教育実習に向けて学生同士で模擬授業を行い、批評し合います。教員を目指す仲間と意識を高め合う機会でもあり、良い刺激になりました。大学院修了後に長野県の高校教員（数学）になる予定なので、高い専門性を培うべく卒業研究にも余念がありません。

東北大学大学院 情報科学研究科 情報基礎科学専攻

念願だった長野県教育委員会高等学校数学教員としての内定を取得しましたが、2年間の猶予をいただける制度を使い、東北大学大学院に進学します。大学院では数理生物学の研究を行う先生の下で、数理モデリングと数理モデル解析による生物現象の数理的考察を行います。２年後に、良い結果が残せるよう今後も研究に励みます。

チームメートと協力し、2部から1部に2度昇格することができた

小学校からずっと野球をやっています。私が所属している電大軟式野球部は、入学当初、首都大学軟式野球連盟の2部にいましたが、先輩方とともに努力を重ね、４期ぶりに１部へ昇格。しかし、すぐにコロナ禍となり１年間活動が行えず、練習なしのぶっつけ本番で挑んだ３年の春リーグで、２部に降格してしまいました。そこから一念発起し、同学年の仲間や後輩と協力して、最後の大会である３年の秋リーグで１部に再昇格。有終の美を飾ることができました。