中学3年生の時、シンガポールで地下鉄工事に携わる女性を描いた建設会社のテレビCMに心を奪われました。この会社に就職すると目標を決めた私は、総合大学よりも理系に特化した大学で専門的な知識・技術を身につけたいと考え、電大に進学しました。
「夏季集中ワークショップ」では、4人グループでパスタブリッジを設計・製作しました。コロナ禍で登校できた初めての授業で、同級生との作業は楽しいものでした。軽量で強い耐力を持つコストパフォーマンス賞を受賞できて大変うれしかったです。デザインだけでなく構造に関しても深く考えることができ、構造設計に興味を持つきっかけとなりました。
「建築設計製図Ⅲ・Ⅳ」の前期で図書館を、後期で集合住宅を設計。図面と模型、プレゼンボードを製作しました。デザイン面に加え、建物の使いやすさや人との交わりを促す空間など、多角的に建物を考える必要性を学ぶことができました。普段利用している建物もよく観察すればさまざまな工夫が凝らされていると、気付けるようにもなりました。
「建築設計製図Ⅴ」では小学校を設計しました。建物の規模が大きくなり、多様な機能や設備を複合的に組み合わせる難しさを実感。また、後半課題ではRCや鉄骨、木造などさまざまな構造形式の中で、部材同士のつなぎ方や分析方法を学び、構造設計の重要性を深く理解できました。
「特別設計Ⅰ」では、実際に建物を建築することを前提に、デザインと構造を細部まで検討し、80ページに及ぶ構造計算書を作成しました。地震や風などが作用する力に対して、建物の骨組みがどのように地盤に力を伝えるかなどを探求し、学びの集大成といえる取り組みになりました。
中学の時から憧れていた会社から内定をいただくことができました。高い技術力を持つ大成建設は公共建築を得意とし、日本の多くの水族館や、新国立競技場も施工しています。街のランドマークになるような建造物を手掛け、「自分の痕跡」を残したい。そして、次世代の若者たちが建築に興味を抱くきっかけを与えられるように努力します。
趣味は音楽ライブの鑑賞と、サバイバルゲームです。友人たちと一緒に横浜や秋葉原のサバゲーフィールドで遊んでいます。学業が大変な中、非日常の感覚を味わえることがよい気分転換になります。