得意な物理を生かして建物の骨組みである「構造」を学ぶために、1年次から実習が設けられていて、幅広いカリキュラムを展開している本学を志望しました。

グループワークの中で、傾聴力と調整力を身につけた

初めてのものづくりにグループで取り組む「ワークショップ」。私は夏休みの短期集中型の授業に参加しました。テーマは「光源のオブジェ」で、私たちは市販のチューブの中に光が流れるテープライトを埋め込んだ構造物をつくりました。グループでアイデアを出し合い、考え、つくりあげるという経験を積む中で、自分のやりたいことを主張するだけではなく、仲間の意見に耳を傾けながら調整することの難しさと楽しさを実感できました。

1年次の作品イルミネーションの光の流れを美しく再現した「光源のオブジェ」。

「構造」を自分の専門分野として探求したいと確認できた

高校で学んだ物理の応用である「建築力学Ⅱ」は、建築を学ぶ際には避けては通れない科目ながら、苦手にする人が多い授業です。物理を得意科目にする私も授業だけでは理解しきれず、学内のメディアセンターに残って自習し、授業で配られた演習プリントを何度も繰り返すことで公式の成り立ちと使い方を覚えました。「構造を専門分野として研究し、自分ならではの強みにしたい」と確認できた授業となりました。

2年次の作品授業で使った教科書。演習を何度も解いて公式の使い方を理解した。

将来、施工管理職を目指す決め手となった

建築現場での工事の方法を学ぶ授業が「建築生産」。施工には多くの人が関わっていることや、地盤工事や土木工事をはじめ、建築物が完成するまでの工程を学びました。「フジテレビの球体構造物をビルの上に揚げる工法を検討する」といった身近な課題があり、楽しみながら専門知識を習得できました。建築物が目の前で原寸大でできあがる現場で、工事のすべてを管理する仕事にやりがいを感じ、施工管理職を目指したいと思いました。

3年次の作品建築の工事、工法を学ぶ教科書として使用した「建築施工」。

地震後にも持続可能な鉄骨造ビルの構造を設計

4年次は「建築構造デザイン研究室」に所属し、建物の耐震安全性だけではなく、機能維持・回復性能に関する研究を行っています。「特別設計Ⅰ」の授業で私が設計した7階建ての鉄骨造ビルでは、大地震が起きた際に「筋交い」と呼ばれる斜めにつなぐ部材が壊れることで柱と梁を守り、数日後には建物の運用を復旧できます。設計にあたっては、耐震・制振・免震の各工法を分析し、それぞれの利点と欠点を学ぶことができました。

4年次の作品構造解析ソフトを使い設計した、7階建て鉄骨造ビルの構造図。

清水建設株式会社

内定先では、志望していた施工管理職に就きます。建築に関わる多くの方々と円滑なコミュニケーションを図りながらビル建設に携わりたいです。また、清水建設の事業の一つとして、地震や津波、天候による影響を受けにくい赤道直下の太平洋上に浮かぶ都市をつくる構想があります。将来、そんな新しい可能性に挑戦する仕事にも関わりたいです。

長野県へのスノーボード旅行

冬に、大学の友人と長野県へのスノーボード旅行を楽しんでいます。都会では見ることのできない絶景の中を颯爽と滑り降りる快感が忘れられず、毎年訪れています。

長野県へのスノーボード旅行

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