目指すは技術者。ただ分野を絞ることができませんでした。本学科で、機械 / 電気・電子 / 情報 / 制御工学のすべてを学びながら、自分の適性を見つけたいと思い、志望しました。
「ワークショップ」では、グループでロボットを製作し、ピンポン玉を指定の場所に運ぶか払い落とすかによりポイントが加点されるロボコンを実施。私たちの戦略は、長いアームを駆使して一気に払い落として加点を狙うというもの。数ミリの誤差でネジがはまらないなど、手加工の難しさを感じながら完成させたロボットで臨んだ大会では優勝。また、日程管理を徹底し期間内に完成させることができたことで、納期を意識するというものづくりの基本を学ぶことができました。
「機械製図Ⅰ・Ⅱ」では、前期に製図の基礎知識と手描き図面の描き方を、後期にCADを用いた製図を学びました。毎時間、課題の図面を描きながら、技術を身につけていきます。手先が不器用な私は、手描き図面の授業で線一本を引くのにも苦労しましたが、懲りずに何度も練習を重ねました。製図の基礎をしっかり身につけたうえでCADに触れることで、理解度もいっそう高まりました。現在、研究室でCADを自由に扱えるのもこの授業のおかげです。
「メカトロニクス総合実験B」では、これまで学んだ機械 / 電気・電子 / 情報 / 制御の工学知識を総合的に活用してエアホッケーロボットを製作し、グループ対抗戦を行いました。オリジナルのスマッシャー作成や画像解析プログラムの導入など、1・2年次の学びで得た知識が実践的な力になっていることを実感しました。また、仲間と一つのロボットを製作することで、グループ内でのリーダーシップも養うことができました。
研究室ごとに自分たちで実験の準備を行い、他の研究室の学生に実験を進めてもらう形式の授業が「メカトロニクス設計製作Ⅰ・Ⅱ」です。私たちの研究室では、カルマン渦列と呼ばれる、流れの中に渦ができる現象のシミュレーション解析と渦を可視化する実験を用意しました。教える側に立つことで、流体工学や数値解析などの知識を復習することもでき、さらに知識や技術のどこが大切か、どうしたら伝わるかも学ぶことができました。
「バイオロボティクス研究室」に所属し、「チョウのはばたき飛翔メカニズムの解明」をテーマに、研究・解析を行っています。1年間では十分な研究ができないと考え、大学院で引き続き研究を行っていきます。そのメカニズムが解明されることで、まだ世の中に存在しない自立して飛ぶチョウ型ロボットの開発にもつながると期待しています。
動物や昆虫が好きで、早めに大学の授業が終わった日には、しばしば動物園や科学館巡りを楽しみました。特に昆虫展が開催される際には、欠かさず足を運んでいます。