高校の頃から数学が好きだったため、数学に重きを置いている電大に魅力を感じました。機械、電気、情報、制御と、ものづくりに関して幅広く学べることが本学科を選んだ理由です。
「ワークショップ」では、書いた線に沿って進むライントレースロボットを製作しました。アルミ板の加工や、電子回路の作成など、手を動かしてものをつくることの醍醐味を味わうことができました。同時に、グループでディスカッションを重ね、協力しながら作業をすることで、ものづくりに不可欠なコミュニケーション能力も鍛えられました。
「機械製図Ⅰ」では、製図用のソフトウェアを使わず、手描きで図面を作成します。そのため、時間と手間はかかりますが、何度も描き直す過程で、製図の基礎をしっかり定着させることができました。また、妥協することなく作業を繰り返すうちに、次第にきれいな図面が描けるようになった時はとてもうれしく、技術の向上を実感することができました。
「メカトロニクス総合実験B」では、自動でホッケーのパックを打ち返すエアホッケーロボットを製作。身につけてきた機械工学、情報工学、電気電子工学の知識と技術を総動員して1台のロボットを完成させました。製作過程で、学んできたことの重要性をあらためて認識できたのは大きな収穫でした。
工場などで機械を使用する際には、頭髪や衣服が巻き込まれないように正しく着衣できているかチェックする必要があります。しかし、人が目視で確認するとどうしても見落としが生じてしまいます。そこで、卒業研究では、深層学習を用いて着衣状況を判断する自動服装点検システムの構築に取り組みました。
卒業研究で取り組んだ画像認識について、さらに専門性を高めたいと思い、大学院に進学して研究を続けることに決めました。大学院では、よりスケールの大きなテーマに挑戦する予定。数式をもとに、画像や音声、言語などのデータを自動生成する方法を模索しているところです。
サッカーと野球の観戦が趣味。横浜出身ということもあり、横浜・F・マリノスと横浜DeNAベイスターズを応援しています。勉強の合間に観戦すると最高の息抜きになります。